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2011年6月 3日 (金)

釣り物語・・・4 石狩湾新港樽川埠頭へ飛び込む男

その日は、天気も良く釣り場は大変な混雑用であった。

特に家族連れが多く、チカ(小魚)釣りで賑わっていた。

私も竿を2本だし、休む暇もないほど釣れだしていたが、隣に入った子供たちが煩くてラジオを聴いていた。

その時、ドンと物凄い音がした。その方向を見ると、丁度乗用車が一回転し海に沈んでいく瞬間であった。

当時はまだ、それほど携帯電話が普及していなかったが、私の会社はAUの代理店であったことから既に携帯は持っていた。

直ぐ110番通報、先方が出たので乗用車が海へ転落した旨を報告したところ、お巡りさんは「また海に飛び込んだバカがいるか」という。それから数分で救急車とパトカーがきた。

電話くれた人はどこにいますかと言うから、飛び込んだ辺りを教えた。すぐ潜水夫が飛び込み赤い旗を立てた。

潜水夫5人はすぐ潜って行ったが、車の発見はなかなか出来ない。このふ頭は大型船が入港することから10mの深さがある。

やや暫くして男を抱きかかえた潜水夫が浮かんで来た。

男は陸に上げられ、救急隊員による応急処置を施されたが既に息途絶えたようであった。長身で30歳代、ジーパン姿にスニーカを履いていた。

毛布を掛けられ救急車で運ばれていった。翌日の朝刊には自殺のような報道がされていた。

当時、ふ頭の内には一般車が自由に入れた。私はその乗用車が入ってきたことは知っていた。何故なら、釣りをするでもなく、車内から動かなかったので不審に思っていたのだが、その内忘れていた。

男は巻き添えを出さないように釣り場が空いた瞬間を狙っていた。車は車止めにぶつかり一回転したもよう。

自殺まで追い込まれる心理状態は分かりませんが、一線を越える決心をするまで余程のことがあったはず。孤独感や絶望感、現実から逃げようとする心、恐怖、狂気など、苦闘の連続だったんでしょうね。

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