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2011年6月 9日 (木)

原発は本当に必要なのか?

東京電力は計画停電を6月も回避できる見通しと6日、発表した。果たして計画停電は本当に必要だったのか?

かって、電力中央研究所で原発研究に携わり「原子村」の一員だったNPO法人環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長(52)は「原発はなくても日本の電力は賄える。節電キャンペーンや、東電が行った計画停電は【原発が必要だ】との政府と電力会社のプロパガンダだ」と批判する。

質問1、発電量の3割を占める原発がなくても本当に大丈夫ですか。

当研究所で国内電力各社の供給力や最大電力需要を推計(別表参照)した。これを見れば分かる通り、原発の電力を除いても最大需要電力をカバーできる。実際、調査した5月9日時点でも、福島第一原発のほか点検などで国内54基の原子炉4896万kwのうち約6割に当たる2923万kwが停止している。(原発を除く供給力が最大需要電力を下回っている)関西電力も西日本全域での電力融通や企業などの自家発電からの電力買い上げ、東電管内で実地している需給調整契約(昼間の電力ピーク時に大口需要先への供給を一時的に抑える)などの節電策をとれば対応できる。。

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質問2、発電所の稼働率は常に100%でなく、供給力分すべて発電できているわけでないと電気事業者は反論しています。

そもそも、最大電力は年に数日、1日の数時間しかない。電力会社は需要に応じて発電しており、火力、水力とも期待する出力で発電することは可能だ。場合によっては火力の夜間電力を揚水発電所に回し、昼間の電力を確保することも可能だ。

質問3、原子力推進の立場から脱原発に転換したのはなぜですか。

「原発は日本の経済成長にとって必要」などと原発で語られる話しは妄想なんではないかと20代後半に思い始めた。マスコミの状況も含め、これはひよっとすると太平洋戦争中の大本営と同じ、思い込みで働いているんじゃないか、と。「原子力で人は死んでいない。自動車事故死の方が多い」という主張や「素人は知らない」という愚民視の考え方が原子村ではまかり通り、普通の会話は出来なかった。経済産業省、電力会社など原子力をめぐる社会のありようは明らかに腐っていると思った。

質問4、計画停電、節電キャンペーンは不要だと。

まったく不要で、原発が必要という政的宣伝だ。浜岡原発停止を機にさらにキャンペーンは激しくなっている。浜岡以外は止めないというメッセージだ。

質問5、研究所では2020年までに原発を全廃し自然エネルギー、省エネ、節電で電力を賄うことを提言していますが、風力や太陽光は出力が不安定で、新たな火力発電所が必要との指摘もあります。

地球全体では人間が必要なエネルギーの1万倍の太陽光が降り注いでいる。太陽光、風力で賄える可能性は十分ある。スペインでは瞬間的に電力の6割を風力で賄っている。自然エネルギーの採用で電力が不安定になるというのは電力会社や御用学者のウソに近い。変動する自然発電の電力は送電網全体に溶け込む。それを火力発電や揚水発電など供給力全体で調整することで対応できる。まして停電など起きない。長期的には供給・需要の両面から電力の流れを制御するスマートグリッド(次世代送電網)など調整の可能性は広がる。

質問6、オール電化住宅など電気を大量に使う家庭が増えた中で。節電も容易でない。

東電の月間最大電力は(トラブル隠しで)全原発が停止した03年をピークに実は減少している。節電することは発電所を造るのと同じ効果がある。オール電化ではエコキュート(空気の熱を取り込んでお湯を沸かすヒートポンプ式給湯機)を除き、電気温水器と電気ヒーターは国の指導で追及すべきだ。そもそも発電というものは6割の熱が捨てられ、4割しか電気になっていない。そんな効率の悪い電気でお湯を沸かしたり、暖房をするのはエネルギー効率が非常に悪い。

質問7、東電をめぐっては発送電の分離などが検討されています。

発電と送電が一緒なのは先進国で日本だけだ。独占市場だから世界と比べ日本の電気料金は高い。そんな中で、なぜ東電の不始末が電気料金に転嫁されるのか。資本市場として規律がない。

質問8、分離は米カリォルニアの大停電のように安定供給に難がある、との意見もありますが。

カリォルニアの停電は経営破綻したエネルギー大手のエンロンが(電力価格をつり上げを狙って)悪さをしたから。ヨーロッパでは発送電分離が原因の大停電は起きていない。独占の日本でも原発一斉停止で安定供給が脅かされた。歯止めのない化石燃料の高騰、温暖化問題、自然エネルギーへのシフトのためにも発送電の分離は必要だ。

*揚水発電所

発電所の上部と下部に調整池をつくり、電力需要の少ない夜に、余った電気を使ってポンプで水をくみ上げ、電力重要の多い昼間に上部から下部に水を流して発電する。特に、原発は需要に応じた出力の調整は難しく夜間には電気が余るため、一般的には原発建設と同時に揚水発電所も設置される。

*飯田哲也

京大工学部原子核工学科卒業。東大大学院博士課程修了。神戸製鋼、電力中央研究所などをへて、2000年にNPO法人環境エネルギー政策研究所設立。

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