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2011年7月 7日 (木)

玄海原発の恐ろしさ

海江田万里経済産業相が安全宣言し、玄海町長が再稼働に同意。ところが、突然菅首相はストレステストをやると言い出した。

福島第一原発事故が収束していないこの時期、安全宣言行った経済産業相や同意した玄海町長は、電力広報マンみたいな御方。国民の命を軽くみている。情けないヤツである!

ストレステストとは

原子力発電所の耐久性などをさまざまな角度から調べる安全検査。福島第一原発の事故を受けて、欧州連合(EU)は、域内全ての原子炉を対象に、6月から実地した。EUの安全基準では、想定を上回る規模の地震、津波、洪水、航空機墜落などによる外部電源の喪失や燃料の損傷などへの備えを、詳しく調べる。各国の規制当局が検査して、他国の当局などが評価するが、透明性の確保などが課題とされる。

話しは玄海原発に戻して、玄海原発1号機の原子炉圧力容器について井野博満東大名誉教授のお話しを紹介する。

1号機は1975年10月15日に運転開始し、既に36年経過している。本来40年の使用を想定していたが、強引に60年に延長し使うとしている。

原発の老朽化を図る上で貴重な指標に、「中性子照射脆化」というものがある。原子炉内で核分裂が起きると、炉内に発生した中性子が飛んで、圧力容器の内部にぶつかり、金属にダメージをあたえることになる。年月が経つにつれて、圧力容器がもろくなる。それが中性子照射脆化と呼ばれる現象である。

原子炉の老朽化は脆性遷移温度(劣化が進む)により判明できる。1993年56℃だったものが2009年には98℃にまで上昇している。

このように、金属疲労によりもろくなっているとき、福島第一原発のように電源を失い、放水による冷却を行ったとき、簡単に小さな力で、あっさり割れてしまうという。

この現象はガラスコップに熱湯を注ぐと、割れるてしまう。これはコップの内側と外側の温度差によって生じる力にガラスが耐えられなくなるからです。

原子炉の場合は、これと逆になります。高温の原子炉の中に、緊急冷却水を入れると、圧力容器は破壊されてしまう。

現在の福島原発放射性物質の漏れは10%程度。破壊されるとなれば100%漏れるわけですから、被害は玄海原発がある九州だけでなく、大阪まで及ぶことになる。

呆れたことに、原子力安全・保安院は、玄海原発の異様に高い脆性遷移温度のことを、昨年12月に教授ら「原発老朽化問題研究会」が指摘するまで、把握していなかった。

ストレステストには是非とも原子炉圧力容器のテストを行うべきである。

今度、原発の過酷事故が起きれば、日本は完全に破滅する。そのリスクを冒してまで老朽化原発を使用する理由はどこにあるのか。

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