ススキノ物語番外編・競馬場物語
競馬新聞(ダービーニュース)の北海道販売権を持っている友人がいた。
札幌競馬が開催中、千歳空港へダービーニュースの新聞を受け取りに行くのが私の仕事。正式には副業であった。その新聞に本命などに色鉛筆で◎や○、△を付けるのも私の仕事。当時◎や○、△の意味はわからなかった。友人の指示通りやっていただけ。友人といっても麻雀仲間で歳は離れていた。
勿論競馬場で新聞を売るのも私の仕事。正業は土曜日は半ドンですが、バイトの新聞売りは朝から競馬場に立っていた。
ここまで落ちぶれるとどっちが正業なのか分からない状態。本社は東京で私は札幌支店勤務。支店には所長の他8人よりいなかった。
当時の会社は計器用変成器の専門メーカーであった(28歳の時、技術提携していた今の会社へ引き抜かれる)。
土曜日はいつもお客さん回りと詭弁を使い競馬場通いをしていた。ところが、新聞を売っていた私の顔がテレビニュースで全国に流れてしまった。
事もあろうに、そのニュースを社長が本社で見ていた。見たことのある顔だがまさか私だとは思わなかったらしい。でも、確認のため社長から支店に電話が入った。
それで何もかも全てがばれてしまった。
所長は本社に呼ばれ事情説明したが、説明にならなかった。
何しろ、勤務時間中に社員が競馬場でダービーニュース新聞を売っていたのですから。
これで、私は不良社員の烙印をおされた。
数年後、技術、業務提携先会社から、有りがたい話が舞い込んできた。私に来て欲しいと言うことでした。社長はこの機会を逃してなるものかと、イの一番で、おっぽり出す返事をした。いつも笑顔を見せたことのない社長が違う用事で支店にきていた。
私が呼ばれ、こぼれるような笑顔で次のような条件を出してきた。
①勤続は今までの年数を引き継いでもらうことにした(退職金に影響)。
②年収は今より若干UPになる。
③落ち着くまで現在の寮に入っていても良い。
④仕事内容は主に当社の仕事を引き継ぐことになるので、分からないことがあれば何なりと言ってほしい。などである(笑)。
先行きに暗雲が垂れ込めていたので。イの一番でOKの返事。
お知らせ
北海道の皆様には、放射線量測定値が毎日見られるようになっています。下部をご覧ください。
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