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2011年12月13日 (火)

立木に激突した男  (男シリーズ5)

男が住んでいる手稲区はスキーのメッカ、手稲山がある。1972年(昭和47年)第11回冬季オリンピックが開かれた場所でもある。

手稲山では、男女大回転、男女回転コース、ボブスレー、リュージュ競技が行われた。

男はスキーはそれほど得意としていないが。当日は何を思ったのか男女回転コースにいた。スタート地点からゴール地点を覗くと目が眩むほど傾斜が激しい。

男はへっぴり腰をし、震えているようであつた。彼女が先陣を切って滑り出した。男はよろよろとスタートを切った。転倒したなら下まで転げ落ちる感じがする。彼女は既にゴール地点に達していた。男は腰をひき今にも転倒しそうであるが、滑り始めていた。彼女に良いところを見せたいところだが、そんな余裕などない。男は中ほどまで滑ったところで一休みをした。下では彼女が手を振っている。

また、男は滑り出した。もう少しでコースが終わるところで気が緩み大転倒。

怪我もなく無事に難敵を攻略。

ところが、スキーはこれで終わっていなかった。彼女はバスで帰るのでなく山スキーで家に帰るという。ようするに山林を掻き分けて帰る道があるのだ。男は初めての経験。回転コースに比べたら楽勝である。ところがそうでないのだ。

途中から激しく雪が降り出した。先を行く彼女の姿はぼんやりと見えていたが、そのうち見えなくなった。男は焦った!スピードを上げたのだ。

スキー跡は微かに残っていたので、目が集中していた。突然物凄い衝撃が走った。

一瞬気を失った。意識が戻った時は激しい痛みが全身にあった。骨折や裂傷はないか気なった。周囲を見たが血の跡は残っていない。次に手を動かしたところ、普通に動く。次に右足を動かした、更に左足。痛くない。しっかり動くのだ!

怪我をしていない。しめた!しかし、片方のスキーは遥か彼方へ行ってしまったらしい。よく見たら細い立木に激突していた。これで無傷とは信じられない出来事。

ちなみに、彼女は今、男の賄い婦である(笑)。

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