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2012年1月 7日 (土)

財布を頻繁に落とす男・・・12

7月も中旬を過ぎていた。男は出社するためスプリンタークーペのエンジンをかけた。途中、会社の女の子が歩いていたので拾った。助手席に女が乗り込んできた。綺麗な足を揃え斜めに倒した。男の目は前方を見るフリをし、視線は常に足。ふん!こんなに綺麗な足をしていたのかと思いつつ、自然と胸に目がとまった。次第に妄想が膨らみ、裸にしたらどんな体をしてんだろうな・・・

突然、タ~さん、さっきからどこを見てんのさと言い出した。

車を会社の駐車場へ入れ、更衣室で着替えをした。ん?財布がない。確か7万位入っているはずだ。車に戻り探してみたが無い。落とすことは考えられないので部屋に忘れてきたと判断し、昼休みに戻り確認することにした。

男は青い顔をして交番に入った。一応紛失届を出したが、友人の話しによれば、あてにしない方がいいという。

それから1年が過ぎた。その頃好きな女がいたが、女には彼氏がいるらしい。何度か送って行ったことがある。誘惑のチャンスを待っていた。いつも女が通る道で偶然通りかかったふりをし、声を掛けたところ、簡単に疑うこともなく乗り込んできた。今日は送るだけにし、なんとか付き合いの切っ掛けを作ろうと思っていた。

ところが、信号で止まったところ、青になっても動かない。なんだコイツ!エンジンが停止し、かからないのだ!女は車から降りてサッサと帰ってしまった。手伝って良いじゃないかと思ったけれど、それどころでない。渋滞しだしたのだ。後方から数人降りてきて退けろという。押してもらい、道路脇の小道に寄せた。

男は一先ず家に帰ることにし、貴重品を紙袋につっこみタクシーを拾った。このまま真っ直ぐ帰れば問題が起きなかったが、タクシーは飲み屋街の近くを通り掛かったことから、そこで降りた。

男は居酒屋へ入ろうとしたとき、紙袋が無いことに気付いた。袋には保険証やカード類、預金通帳、さらに封筒に入れた現金(3万円)もあったのだ。

直ぐハイヤー協会へ紛失届を出したが、乗ったタクシー会社名は知らなかった。

その日の内にハイヤー協会からそれらしき紛失ものが届けられているという。ハイヤー協会に届けられていたのは紛れもなく男のものであった。お礼にお菓子を置いてきた。良心的な運転手さん有難うございました。

男には3人、飲み友達がいた。1人は隣の会社、もう一人は同僚である。この日は給料日であることから5万円ほどポケットに突っこみ飲み屋街をうろちょろしていた。2軒目に入った所で財布が無い。来た道を戻ってみたがある訳がない。まだ、4万円以上残っていた。

直ぐ、ススキノ交番へ駆け込んだ。が、数か月経っても音沙汰無し。今まで、3回紛失しているが、戻ってきたのは1回だけ、まぁこんなもんでしょうね!

因みに、男は2回財布を拾っているが全て交番に届けた。しかし、謝礼は一度もなかった。法律では5%貰えるはずだ^^。

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