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2012年2月17日 (金)

クマの生血を飲む男・・・22

男が幼少の頃(函館の山奥)、お爺ちゃんはマタギ(鉄砲で獣を打つ仕事)であった。お爺ちゃんはいつも銃の手入れをしていた。銃は村田銃で単発である(クマには散弾は使わなかった)。

暇な時は、型に鉛を流し込み鉄砲玉を作っている姿があった。造った玉は何発か試験打ちをしていた。お爺ちゃんは打った球の行き先を目視で追って真っ直ぐ飛んだか判断するのだと言う。この辺りがちょっと怪しい。

お爺ちゃんの家には、馬や羊、牛、豚、鶏を飼っていた。お爺ちゃんの鉄砲入手方法は、馬1頭との物々交換である。

そんなお爺ちゃんの得意技はクマ取であった。詳しくは知りませんが、秋の内に冬眠するクマの穴を見つけておくことにある。この時期は冬眠するため、エサの捕食に行動範囲が広がり、危険な時期でもあるが、お爺ちゃんは3ケ所位の冬眠穴を見つけて置き、1月~2月にかけて穴に向かうのだ!

通常、クマ取は2人でコンビを組むがお爺ちゃんは決してコンビを組まなかった。単独行動である。

2人で組む理由は、当時の村田銃の命中確率は50m位。1発外すとクマは2,30mまで接近してくると言う。2発目を装填し、狙う時はすでに2,3mまで接近してきてる。それを1発で仕留めなければならないことになる。どうしても2人が必要なのだ。

お爺ちゃんから聞いたクマ捕りの方法は次の通りである。

①クマの冬眠穴の入口に丸太を数本打ちこむ(雪により音もなく簡単に打ちこむ)。理由はクマは丸太を外側に払い出す行動は出来ない。手で内側に引く習性を利用したもの。

②至近距離から心臓を目掛けて1発を打ち込む。2発目を装填し、クマの動きを見る。動かなくても、2発目は頭部に打ちこむ。

③遠くにつないできた馬で、近くの民家まで運ぶ、応援を得て馬橇に積み込む。

④お爺ちゃんが到着すると大変な騒ぎ、ガキどもは興味半分恐怖半分で近寄って解体作業を見守る。ここで、あの嫌な生血を飲まされるのだ!飲まないガキにはクマ鍋は当たらない。血は生臭い、ドロッとしていて味なんて分からない。でも、クマ鍋を食いたいことから口を真っ赤にして飲み干す。クマ鍋は長ネギやキャベツ、大根、人参を入れた豪華なものであった。

お爺ちゃんから聞いたクマの撃退方法

銃を持たない普通の人が山道でクマにバッタリ遭遇した場合、小枝を持って歩くことだと言う。小枝は長ければ長いほどベスト。これもクマの習性を利用したもので、道でばったり会ったら、小枝をクマの前に出す。クマは前の障害物がある内は襲わない。小枝は簡単に折れるもので、常に手元に残っているとよい。その内チャンスを見つけて逃げる。この時背中を見せて逃げてはならない。クマの目をずっと睨めつけながら後退する。動物で視力が一番強いのは人間である。ずっと睨めつけていると、クマから視線を外すという。

クマと遭遇した実例(親戚の叔父さん)

山道でばったりクマさんと遭遇、叔父さんも慌てたが、クマさんも慌てたらしい。叔父さんは側にあった木によじ登った。ところがクマさんとて木登りのプロ。そこから叔父さんとクマさんの睨めっこが始まった。叔父さん曰はく、5時間は続いたとか。流石にクマさんは痺れをきらし、退散したそうです。

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