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2012年2月11日 (土)

転職した男・・・21

若き頃の出来事。

男は札幌支店に転勤し、早くも3年経っていた。そろそろ本社か茨城工場へ転勤の話が出る頃であった。男は電気技師であることから茨城工場が濃厚である。

正月を田舎(函館)で過ごし、出社したところ、所長に呼び出された。開口一番転勤どころか、首。話をよく聞いたところ引き抜きの話しがあるという。先方の会社は、当社と、技術提携、業務提携を結んでいるK工業であった。そこの会社は当社の製品を北海道電力へ販売しているお得意さんであることから、穏便に事を済ませたい雰囲気が垣間見ることができた。すでに本社も了解済みだという。

条件は給料、職制など大分よかった。と、言っても会社はボーナスは年4回も出ていたし。係長候補にも挙がっていたので試案のしどころ。男にとって弱い面が一つあった。転職先に好きな女の子がいたのだ!

転職にあたって、ただ一つ気になるのは、先方の組合が反対していることであった。理由は同年輩の社員と給料比較すると男の方が若干勝っていること、さらに、勤続年数を引き継ぐことにあった。勤続年数を引き継ぐことは昇給やボーナス、退職金に大きく影響するからである。

男は、絶対譲れないと思った。好きこのんで行く訳でないし、先方の都合で転職するのだから、過去の職務、職歴、勤続年数は引き継いで当然。

この話は、当時の所長と先方の専務の間で行われていた。決断は男次第であった。

ある時、先方の専務から声がかかった。これは一大事件である。ひら社員に専務から声がかかるとは夢物語である。

男は、指定された料亭に着いた(料亭と言っても普通の飲み屋風)。すでに専務は1人で酒を飲んでいた。

男は、深々と頭を垂れた。内密にと言うことで条件が出た。男に断る理由などなかった。

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これまでの経験で、正確な人数は把握してませんが、マーケティング部門の責任者とし... [続きを読む]

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