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2012年3月18日 (日)

ヘビの祟りにあった男・・・37

山菜採りや釣りなどで農道を通ることが多い。農道はいろんな虫たちの通行路でもある。話は数十年前に遡るが、農道で2回ヘビを轢き殺すようなことがあった。実際死んだかどうかは確認していない。バックミラーで覗いたところ2回ともヘビはヨロヨロと農道を横切って行った。

轢いた時は、前方に棒のような物が目に入ったが、まさかヘビとは思わなかった。しかし、数メートレ手前でヘビと分かったが、ゴロンとハンドルに妙な感触があった。

その農道は年に数回通るが、それから不思議なことが起きるようになった。ヘビを轢いた場所で2回、タイヤがパンクしたのだ。普通、こんなことは絶対ありえないことである。その場でタイヤ交換をし、タイヤに釘が刺さっていないか、確認したが、見当たらなかった。ガソリンスタンドで修理を頼みパンクの原因を調べてもらったが、釘などは刺さっておらず。しかしチューブ(チューブレスタイヤが普及していなかった)には小さな穴が開いていた。

2回とも同じ場所でヘビを轢き、同じ場所で2回パンク。ヘビの祟りと言うしか説明がつかない。以後その農道は通ることはない。

その夜は寝付けの悪い夜であった。深夜夢と知りながら、うなされ起きることはできなかった。胸が圧迫され息苦しい思いをしてようやく現実にかえった。

体はびっしょり汗をかいていた。不思議なことにいつの間にか部屋の電気は明々と点いていた。

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