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2012年4月20日 (金)

ヘビのエサを横取りしようとした男

男がガキの頃のオヤツは野山に生えている果物が主であった。夏には野イチゴや桑の実、ぐすべる。秋になれば山ブドウやコクワ。

その日は学校から帰ると直ぐ裏山へ登った。ここは山ブドウやコクワが鈴なりに生っていることでガキ共には知られていた。それなのに近所のガキ共は見向きもしなかった。何故ならここではヘビのエサ場なのだ。いつも入るのはアオダイショウである。ガキ共はマムシも入る言うが男は見たことはなかった。

男は木登りする前に何処にヘビがいるか確認する。ヘビは山ブドウやコクワの蔓と同じような色をしているので見分けが難しいが、蔓に目が慣れてくれば直ぐ分かる。

男が木登りを始めた瞬間、頭上でケタタマシク小鳥が騒ぎ出した。若しかしてヘビか?良く見た所頭上に巣があった。その巣の回りを威嚇するよに飛び回っている。よく目を凝らして見た所、アオダイショウが巣の側で舌をべろべろだしていた。男はヤバイと思った。親鳥は何度もヘビに威嚇し攻撃を加えていた。が、所詮小鳥は小鳥。ヘビはその内親鳥の威嚇を気にしないようにスルスルと登り出した。

男もスルスルと木登りをし始めた。ヘビは巣の側まで来たところで雛を見つけ舌をペロッとだした。その時、男はヘビのオッポを掴んだ。掴まれたヘビは鱗を立てて引きずられまいと懸命に頑張っていたようだが、男の力に負け蔓から離れ、ぶらんとぶら下がる格好になった。男は腕をぶるぶる回し30m位遠くへ放り投げた。

男はこれ以上親鳥を興奮させるのも可愛そうと思い、違う木によじ登った。巣のある木を見た所親鳥は安心したのか、せっせとエサを運んでいた。

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