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2012年4月28日 (土)

「さちこ」と道産子

「さちこと道産子」は数十年前NHKで放送されたドキュメンタリー番組である。私は、この番組が放映されることは勿論知らなかった。日曜日の朝何気なしににテレビのスイッチを入れたところ、函館市の田舎が放映されていた。しかも我が田舎である。直ぐ録画をした。

主人公のさちこは私の初恋の女性なのである。この頃、浅はかな恋をしていた。机の中にはいつもお菓子が入っていた。始めの頃は何で?と思っていたが、直ぐ分かった。

さちことは一軒離れた隣だった。隣といっても200㍍離れていた。

私は当時、函館ではトップクラスの高校に入学していたが、問題を起こし停学処分をくらっていた(退学に等しい)。心配した叔父さんは札幌に来いと言う。叔父さんは天使病院の近くで米屋さん(雑貨屋)を営んでいた。

私は荒れた心で終日を過ごしていたので、札幌に向かった。叔父さん家には子どもは無く、とても優しい叔母さんに心の安らぎをおぼえていた。

以来さちことは離れ離れになった。が、忘れることはなかった。それが突然テレビにでたのですから、驚きは隠すようもなかった。忘れたはずの恋がかすかに脳裏をかすめた。

叔父さんは高校だけは出ないとダメだと言う。それから、店番をしたり、米の配達(自転車)したりして、勉強を始めた。

受かるはずのないN高(横路孝弘衆院議長出身校)を受験した。なんと合格したのだ!

それから、数年経った。私はさちこに会う決心をした。今なら会えるだろうと思った。何故なら泥沼から生え上がった自信があったからである。

停学処分をくらった原因である暴力団事務所へは出入りしていなかったからである(以前のプログで紹介済)。

しかし、結果は無残であった。さちこには、結婚を約束した男がいたのだ!キズ心を抱いて札幌に返ってきた。

時々ビデオを見た。何故忘れることができないのか?この頃わからなかった。

ビデオに映し出されるさちこを見るたび、過去に抱いていた愛を消すことはできなかった!

それから月日は流れ、田舎に帰った。偶然さちこに会った。さちこは小さな女の子の手を引いていた。可愛いと思った。さちこは幸せそうだった。

私が思い続けてきた夢は壊れてしまった。これで良いと思った。

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