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2012年5月13日 (日)

南極:海氷量、琵琶湖分が消滅…地球規模で気候に影響も

毎日新聞 2012年05月13日 12時14分(最終更新 05月13日 12時54分)

 南極大陸周辺の海氷の生成量が大幅に減少していることを、国立極地研究所の田村岳史助教(極域海洋学)らのチームが突き止めた。海水の塩分濃度の低下を起こし、地球規模で海流や気候に異変をもたらす恐れがあるという。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

 南極東部に広がって最も多くの海氷を生みだしている氷河の一つ「メルツ氷河」の周辺を、衛星の観測データなどを使い、10年と11年の生成量を、00〜09年の平均と比べた。

 その結果、11年は平均(168立方キロ)より20%減の134立方キロ、10年は14%減の144立方キロだった。水量にして琵琶湖1個が消滅したことに匹敵するという。チームは原因について、10年2月に氷山がメルツ氷河に衝突して大崩落し、氷河の規模が縮小。海氷の供給が抑えられたとみている。

 この海域では多くの海氷が生成され、相対的に周囲の海水の塩分濃度を高めてきた。その影響で、海水は重くなって深層に沈み、世界中をめぐる「海洋大循環」の起点となった。今回の現象は海洋大循環にブレーキをかけることになる。

メルツ氷河の崩壊は長さ約60キロ、幅約30キロに及び、元の大きさに戻るのは約50年後とみられる。海流は気候に大きな影響を与えるため、田村助教は「継続した監視が必要」と話す。【野田武】

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