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2012年7月17日 (火)

北朝鮮:金正恩第1書記、大胆な経済改革も

毎日新聞 2012年07月17日 20時00分

 【北京・米村耕一】北朝鮮住民の間で金正恩(キムジョンウン)第1書記が、幹部の世代交代人事に手をつけ、大胆な経済改革も進めるとの見方が広がっている。最側近だった李英鎬(リヨンホ)総参謀長が「すべての役職」から突然解任され、玄永哲(ヒョンヨンチョル)大将が16日付で次帥に昇格した。この人事が、金第1書記が出す独自色の第一歩である可能性も小さくない。ただ、北朝鮮の経済改革は失敗の繰り返しで、住民の間には期待と同時に不安も膨れ上がっている。

 北京の外交関係者や中朝関係筋によると、北朝鮮は副首相級がトップの経済改革チームを設け、農業分野で市場主導の要素を盛り込んだ改革などの検討を進めているという。7月27日の朝鮮戦争「戦勝記念日」に合わせ改革が実行されるとの見方もあったが、細部の検討が残り、8月下旬か9月上旬にずれ込んだとの見方が現時点では有力。石炭輸出の制限や中国製品を輸入する際の関税引き上げなど一部は実施された。

中朝間を往来する複数の北朝鮮経済関係者らによると、こうした改革は金第1書記の強い意志の反映だ。平壌市民が「変化の兆し」と話題にするエピソードがある。金第1書記は今年はじめと6月の2回、平壌市内の四十数階建てアパートを訪問。同行幹部に「ついて来られるものだけ一緒に来い」と言い渡し、最上階まで階段を上った。高齢の幹部は次々に脱落したという。北朝鮮の経済関係者は「幹部の世代交代を断行する(金第1書記の)意志と、力あるものが優先という一種の競争原理の導入を示唆している」と解説した。平壌市民の間では金第1書記が「社会主義という言葉をほとんど使わない」という話も変化への期待を込めて流布しているという。

 一方、経済改革が近く実施されるとの話が広がるにつれ、北朝鮮の現地通貨ウォンの闇レートが急落。6月中旬の1ドル=4500ウォン程度が、7月初旬には6400ウォンになった。09年11月の改革で旧貨幣の使用が禁じられ「紙くず」となったため、同様の事態に備えて住民がウォンを外貨などに交換しているためだという。中朝貿易関係者は「物価も急速に上がっており、短期的な混乱は避けられそうもない」と指摘している。

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