価値観問う橋下市長、突き放す平沼氏…新党船出
11日夕、東京・永田町の憲政記念館で開かれた新党「国民の生活が第一」の結党大会。
会場の会議室は熱気に包まれていた。
「増税大魔王から政権を奪還し、国民の生活が第一。みんなでガンバロー!」
大会の締めくくりに、参院幹事長に就いた森裕子氏が声を張り上げると、新党代表の小沢一郎元民主党代表をはじめ47人の出席議員が3度、拳を突き上げ、会場は大きな拍手に包まれた。最前列には党幹部のほか、谷亮子参院議員や岡本英子衆院議員ら当選1回の「小沢ガールズ」も並んだ。
小沢氏にとって4度目の旗揚げ集会だが、鮮烈な印象を残した1994年の新進党結党大会と比べると、地味さは否めなかった。
当時は5000人を収容できる横浜市の国立横浜国際会議場を会場に、ベートーベン交響曲第9番の合唱「歓喜の歌」で開幕。カモメの鳴き声の効果音やステージに張り出した白い帆で新党の船出を派手に演出した。今回は音楽も、趣向を凝らした仕掛けもなかった。衆院施設である憲政記念館の利用料は3万160円。新進党結党大会の1%にも満たず、節約を徹底した。
「小沢新党」は民主、自民両党の2大政党に代わる「第3極」の結集を目指す方針だが、連携を期待する相手からは11日、距離を置く発言が相次いだ。
「国政については僕が言うことではない」
地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は11日昼、記者団に対し新党への論評を避けつつ、「『誰と組む』なんかはどうでもいい。価値観はどうかということだ」と指摘した。
「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長は11日夕、「増税に対抗する勢力ができてくるのはいいことだ」と歓迎した。ただ、連携については「小沢さんの党が何をやるのか見ないといけない」とし、出方を見極める考えを示した。
一方、石原慎太郎東京都知事が模索する「石原新党」の中核となるたちあがれ日本の平沼代表は11日午後の記者会見で、「小沢新党と連携するつもりはない」と突き放した。
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