青3本が白3本に…海老沼の判定、ビデオで覆る
【ロンドン=大野展誠】柔道男子66キロ級の海老沼選手の準々決勝で判定を巡る混乱が起きた。
試合は延長戦でも決着がつかずに旗判定となった。一度は3審判全員が青旗を上げて韓国選手の勝ちとしたが、数分後、審判委員席から異議が出てやり直しとなり、白旗3本となって海老沼選手の勝ちに変わった。旗判定のやり直しは、国際大会では極めて異例。
試合は、あとで取り消されたが、海老沼選手が一度は「有効」の判定を受けるなど優勢に進めていた。韓国選手への勝利判定には日本のコーチ陣や場内の観客からも大ブーイングが起き、審判委員から異議が出て、旗判定がやり直しとなり、海老沼選手に旗3本が上がった。
国際柔道連盟(IJF)のフアン・バルコス審判理事は試合後、判定やり直しの理由について「(畳の上の審判団とは別に)ビデオを活用している審判委員3人が疑いなく白(日本)の勝ちと判断、旗判定をやり直すよう主審に命じた」と説明した。五輪では、一つの試合を別角度から3台のカメラで撮影し、ビデオ席で3委員がチェックしている。IJFは「正確なジャッジを」との理由から、ビデオ判定を重視する姿勢を打ち出している。
(2012年7月30日10時29分 読売新聞)
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