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2012年7月31日 (火)

余録:104年前のロンドン五輪のマラソンでは「ドラン…

毎日新聞 2012年07月31日 00時09分

 104年前のロンドン五輪のマラソンでは「ドランドの悲劇」と呼ばれる出来事があった。先頭のイタリアのドランド選手がゴール直前で意識を失い、役員に助けられてゴールインした事件である▲この事件、実は同大会で燃えさかった英米の感情的対立が背景にあったらしい。ドランドがふらふらになっているさなか2位で米国選手が走ってくるのを見た観衆が騒ぎ、あわてて審判らがドランドをゴールインさせたという。彼は米国の強い抗議によって失格した▲だが表彰であてつけのようにイタリア国旗が揚げられ、英王妃がドランドの健闘をたたえるなど、事件は英国で「悲劇」として語り伝えられる。五輪もマラソンも草創期、審判の公正もまだまだ怪しかった時代の話である▲審判が宣誓を行う今日の五輪でも人の子たる審判には間違いがある。ただ柔道の海老沼匡選手と韓国選手の試合の判定の振れには驚いた。最初韓国選手に主審・副審の旗3本が上がったのに仰天したら、すぐ本部席の異議で3本すべてが逆転した経緯はご存じだろう▲本部席ではビデオで審判委員が主審らの判定をチェックしているという。おかげで結果は納得いく判定となったが、「審判システムがうまく機能した証し」(国際柔道連盟)としたり顔をされても戸惑う。それなら、はなから適切な判定をする仕組みにできないのか▲韓国では逆転判定に怒る人もいようことは、立場が逆とすれば想像がつく。神ならぬ身で人を勝者と敗者に分ける審判も楽ではないだろうが、極端に振れた判定はその場で説明がほしい。人の錯誤による悲喜劇は現代五輪にふさわしくない。

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