五輪バドミントン:韓国など4ペア、無気力試合で失格
【ロンドン大前仁】世界バドミントン連盟は1日、ロンドン五輪女子ダブルスで8強入りしていた韓国の2組と、中国、インドネシア各1組の計4ペアが1次リーグの試合で無気力試合を行ったとして「勝利に向け最善を尽くさなかった」と判断し、失格処分にしたと発表した。
失格となったのは▽第1シードの王暁理、于洋組(中国)=A組▽メイリアナ・ジャウハリ、グレイシア・ポリー組(インドネシア)=C組▽鄭景銀、金ハナ組(韓国)=A組▽河貞恩、金旼貞組(同)=C組。対象になったのは7月31日のA組の中国・韓国戦と、C組の韓国・インドネシア戦の2試合で、ともに韓国ペアが勝ち、決勝トーナメントには各組1位で通過した。
各ペアは、すでに準々決勝進出を決めていたことから、組み合わせが有利になることを狙い、勝利を放棄するようなプレーを続けた。サーブをネットに向けて打ったり、わざとアウトになるように打ったりする場面があった。また勝った韓国も処分対象になった。準々決勝には藤井瑞希(みずき)、垣岩令佳(かきいわれいか)組(ルネサス)が出ている。
インドネシアと韓国のペアは処分を不服として提訴したが、世界バドミントン連盟は却下した。連盟は4ペアが「競技を害するようなマナー」で試合を行ったとして、選手の行動規範に抵触すると指摘し、ロシア、カナダ、オーストラリア、南アフリカが繰り上がりで準々決勝に進出した。
一方ロイター通信によると、8強入りを逃したインド・チームは1日、藤井、垣岩組も1次リーグの台湾ペアとの試合をわざと負けた疑いがあると同連盟に調査を求めたが、「証拠がない」として訴えを却下した。
処分に先立ち、ロンドン五輪組織委員会のコー会長は無気力試合の疑惑について「受け入れがたい」と非難していた。
毎日新聞 2012年08月01日 22時06分(最終更新 08月02日 01時31分)
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