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2012年8月 8日 (水)

教科書にも載った英雄・劉翔、世論は厳しく

アテネ五輪の陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したものの、地元開催の北京五輪ではレース直前に棄権。

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男子110メートル障害予選で1台目のハードルを倒し途中棄権した劉翔(7日)=多田貫司撮影


 雪辱を誓った劉翔(中国)だったが、7日のレースは意外な形で幕を引いた。

 スタートし、1台目のハードルに足をかけて転倒。古傷のアキレス腱

(

)

も痛め、車いすで会場を後にした。中国メディアは「血の気の引くような驚きの結末」と衝撃的に伝えた。

 2004年アテネ五輪を制し、「アジアの昇り龍」「飛人」などと呼ばれた。中国最大のヒーローとして迎えた4年後の北京五輪では、ゼッケンの「1356」が、13億の国民と56の民族の代表を表すとまことしやかにけん伝されたように、国威発揚、国家の威信誇示という役割を担わされた。だが、その北京五輪で棄権。手のひらを返したように、「国民の恥」「逃亡者」などの批判にさらされた。

 あれからさらに4年。今季は12秒台を記録するなど、復調が大いに期待されて迎えた大会だった。

 教科書にも載った英雄に世論は厳しい。インターネットサイトを見る限り、「力を尽くした」「再起を望む」などの擁護派より、「計画通りの棄権」「見慣れた姿で驚きはない」などの意見が多数を占めている。

 劉翔の今大会のゼッケンは、またしても北京五輪と同じ「1356」だった。中国陸上選手団の馮樹勇副団長はレース後の記者会見で、「(ゼッケンは)我々が決めた番号ではない」と偶然を強調。「傷はずっと抱えていたが、今日症状が出るとは思いもしなかった。彼は引退は考えていない」とも述べた。こうした中、中国メディアは、劉に背負わせてきた重荷を意識するかのように、「ようやく休息すべき時が来た」「彼の本当の人生は今から始まる」などと伝えた。(竹腰雅彦)

(2012年8月8日15時07分  読売新聞)

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