中国、メダル至上主義への反省広がる
【北京=大木聖馬】中国メディアはロンドン五輪の特集や特番を連日組んで大々的に報道し、金メダルの数への関心も高い。
中国紙「北京日報」は連日、金メダリストの顔写真や獲得したメダル数を1面で報じている。ただ、2008年の北京五輪では51個の金メダルを獲得し、多くの市民が熱狂的に応援したが、「4年前がピークで、ロンドン五輪への関心は落ちている」(江蘇省の地方紙)。中国のネットでも「選手はメダルを手にしても普通の人生を手にできない」などと、メダル至上主義への批判や反省が広がっている。
一方、北京五輪で獲得した金メダル数をロンドン五輪で超えるのは難しく、米国に抜かれるとの見方も強まっている。中国の知識人は「国を挙げて取り組んでいるはずなのに金メダルが減少すれば、市民の不満につながりかねない。安定を求める当局はメダル至上主義を修正しようとしている」との見方を示した。
(2012年8月5日12時00分 読売新聞)
| 固定リンク
「オリンピック」カテゴリの記事
- 東京オリンピック最終日(2021.08.08)
- 酷暑の札幌オリンピック女子マラソン(2021.08.07)
- 2026年札幌冬季オリンピック招致について(2017.02.16)
- 札幌冬季オリンピック施設を訪ねて(2014.07.09)
- 20年東京五輪:「五輪特需」は、まず「インフラ整備」(2013.09.10)
コメント