夏季五輪:次回リオ、「情熱」前面に初の南米開催
毎日新聞 2012年08月13日 11時34分(最終更新 08月13日 12時58分)
次回の第31回夏季五輪は2016年8月5日から21日までブラジルのリオデジャネイロで開かれる。初の南米開催で前面に打ち出しているのは「情熱」だ。リオデジャネイロ五輪組織委員会のグリナー最高責任者は「準備は順調に進んでいる」と自信を見せている。
リオではゴルフと7人制ラグビーが加わり、実施競技は28となる。大会は四つの会場群で行われ、大半は既存施設を使う。選手村や五輪公園がある主会場群で半数以上の競技を行うが、五輪公園の建設は始まったばかり。4会場を結ぶ交通網や会場が完成するのは15年半ばから16年初めに設定されている。ブラジルはサッカーの14年ワールドカップ(W杯)の開催地でもあり、五輪の準備が後回しとなっているためだ。
ロンドン市内で記者会見したグリナー最高責任者は「W杯の閉幕後から五輪はまだ2年ある」と楽観したが、視察した国際オリンピック委員会(IOC)は「計画は過密日程で一刻もムダにできない」と懸念した。宿泊施設の確保や治安も課題になっている。
リオ組織委はロンドン五輪の大会運営を引き継ぐため、1年以上も前から情報を共有してきた。グリナー最高責任者はロンドンの運営を評価して「五輪の素晴らしさは異なった文化を体験できること。ブラジルの文化を世界に発信したい」と意気込みを語った。
【小坂大
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