五輪競泳:好記録に苦しみ…「指標」で銅 星200バタ
毎日新聞 2012年08月02日 19時30分(最終更新 08月02日 19時34分)
周囲を驚かせる好記録も、時として打ち立てた選手を逆に苦しめることがある。女子200メートルバタフライで銅メダルを獲得した星奈津美の場合、それは4月の日本選手権で記録した2分4秒69の日本記録。だが、それ以降は不調続きで、「タイムがなんで出たんだろう。もしかしたらまぐれだったのではないか」と思い悩む結果を招いた。
指導する原田良勝コーチも「それは感じていた」と振り返る。そこで、原田コーチが心がけたのは、記録を単なる「金メダルへの指標」として利用することだった。過去の自分に戻るのではなく、「もう1回出せば金メダルが取れる」と、向上心に結びつけさせた。
今回の優勝タイムは焦劉洋(中国)の2分4秒06。一方の星は2分5秒48。結果として「指標」のタイムを出しても金メダルには届かなかったが、モチベーション向上には寄与した。星は「最初から最後まで自分のレースができたので満足」。迷いがなくなり、自分のレースに集中できたことが銅メダルにつながった。【芳賀竜也】
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