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2012年8月 4日 (土)

海自自殺:暴行、複数が目撃…アンケートに回答

毎日新聞 2012年08月04日 15時00分

 海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)の護衛艦「たちかぜ」元乗員のいじめ自殺訴訟を巡り、毎日新聞は、海自が「破棄した」としながら後に見つかった全乗員に対する艦内生活実態アンケートの一部を入手した。04年に自殺した1等海士(当時21歳)に対する先輩の暴行について複数の目撃証言が記されていたほか、訴訟で海自が主張してきた内容と食い違う記載もあった。

 アンケート内容全体を精査している原告側の弁護士は「1審判決が否定した自殺を予測できたかどうかについて、影響を及ぼすような証言が含まれている」と話している。

 海自横須賀地方総監部は1士の自殺直後、たちかぜの乗員190人にアンケートを実施し、いじめの有無などを尋ねた。海自の事故調査委員会はその結果などを基に05年、「いじめと自殺の因果関係は不明」との報告書を公表した。

 入手したアンケート結果によると、質問項目は「他の乗員から暴行を受けたことがあるか」「他の乗員を暴行したことがあるか」「乗員同士の暴行を目撃したことはあるか」などで「いつ、どこで、だれから、どのような」と詳細も聞いていた。

暴行を目撃したか尋ねる質問では、「04年6月ごろ/2曹が(自殺した)1士に/エアガンで」「ひんぱんに/2曹と士長が1士に/いろいろ」などと、数人の乗員が2曹による1士への暴行を目撃したと回答していた。

 訴訟で海自側は1士への暴行の存在は認めたが「立ち入りが制限されたあるいは人目に付きにくい場所、時間帯に行われていた」として当時は十分に把握できなかったと主張。一方、アンケートでは「艦橋で」「食堂」と多くの乗員が立ち入る場所で暴行が目撃されていた。

 また「10月/2曹が士長に/殴るけるなど」と、1士に対するもの以外にも艦内で暴行があったことを示す記載もあった。

 1士の遺族は先輩のいじめが自殺の原因として、国などに賠償を求め提訴。05年に海自の調査について情報公開請求したが、海自は「アンケートは破棄した」と説明した。しかし、国側の指定代理人を務めた現役3等海佐が「隠蔽(いんぺい)している」と内部告発。杉本正彦海上幕僚長(当時)は今年6月、「調べたところ横須賀地方総監部の書庫のファイルから見つかった」と発表した。【山下俊輔】

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