五輪ボート:「彼はネオナチ」独選手が引責帰国
毎日新聞 2012年08月05日 10時43分(最終更新 08月05日 11時16分)
極右ネオナチの男性との交際が報じられたナディア・ドリガラ選手=ロイター
【ベルリン篠田航一】ロンドン五輪のボート女子エイトに出場したドイツのナディア・ドリガラ選手(23)が、極右ネオナチに所属する男性と交際していることが報じられ、騒動の責任を取る形で、チームとは別に先に帰国した。ロンドン五輪独選手団のミヒャエル・ウェスパー団長は3日の会見で「彼女自身は極右ではないが、独選手団に迷惑をかけたくないとの理由で、自らロンドンを去った」と説明した。
ボート女子エイトのチームは2日に試合を終え、メダルには届かなかった。
独誌ツァイト(電子版)などによると、ドリガラ選手の恋人の男性はネオナチのグループ幹部で、昨年のメクレンブルク・フォアポンメルン州議会選挙では極右政党・ドイツ国家民主党から立候補した人物。同州内務省も3日、ドリガラ選手が「極右と接触していた」との事実を認めた。
ドイツでは先月開幕したバイロイト音楽祭でも、過去にナチス・ドイツのシンボルのハーケンクロイツ(かぎ十字)の入れ墨を彫っていたロシア人歌手が出演を辞退する騒動があった。
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