五輪バドミントン:フジカキ大健闘の銀…驚異の粘り
毎日新聞 2012年08月05日 01時31分(最終更新 08月05日 02時10分)
ロンドン五輪第9日の4日、バドミントンの女子ダブルスは日本の藤井瑞希、垣岩令佳組(ルネサス)が中国ペアに敗れて準優勝。中国勢はこの種目の5連覇を飾った。
◇堂々と臨んだ勝負
互いに前後左右へ大きく球を動かし合う、目まぐるしい戦い。藤井、垣岩組の持ち味が出る展開だったが、相手の速さが一枚上。金メダルを目指した戦いは、惜しい結果にとどまった。
第1ゲームは序盤に球が浮いて連打を許す場面が続き、4連続失点で相手にペースを譲り、奪われた。だが第2ゲーム、低く強いレシーブを繰り出し、相手に重圧をかけて競り合った。一度は19−20とマッチポイントを握られたが、強気の攻めでジュースに持ち込んで粘った。だが23−24から、短くなったレシーブをねじ込まれ、ついに押し切られた。
昨年9月のヨネックスオープン・ジャパン。藤井、垣岩組は準決勝で中国の若手ペアに競り負けた。この時、藤井は「競り合えればと思っていたが、思ったより相手の球に対応できた」。経験や実績で上回るのに、相手が中国勢となると「敬意」が出てしまう。まだ自分たちの力に自信が持てないようだった。
それから1年、この1年で出場した国際大会は20大会。1年の半分を海外で過ごすような厳しい日程で数々の試合を経験し、世界ランキング5位という地位を築き五輪に臨んだ。そして世界一をかけた勝負で、かつての弱気は見せなかった。
相手も最も本気になる舞台で、堂々と臨んだ勝負。敗れた悔いは残るだろうが、得難い経験だったはずだ。今後の成長の糧にしたい一戦だった。【石井朗生】
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