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2012年10月14日 (日)

iPS臨床問題:森口氏「論文一部ウソ」 記者会見で

毎日新聞 2012年10月14日 01時03分(最終更新 10月14日 01時16分)

 【ニューヨーク草野和彦、斎藤広子】「人工多能性幹細胞(iPS細胞)から世界で初めて心筋細胞をつくり、重症の心臓病患者に移植した」と発表した日本人研究者、森口尚史(ひさし)氏は13日午前(日本時間同日深夜)、滞在先のニューヨークで記者会見し、今年2月以降6件行ったと説明していた手術について「昨年6月前半に1件だけ行った。ウソをついたことになる」と話し、従来の主張の一部が虚偽だったことを認め、「申し訳なかった」と謝罪した。

 森口氏は会見で、昨年6月に手術を行ったとする病院名については、明確に答えなかった。また、「(手術に立ち会った)先生に(名前を)言わないでほしいと言われている」などと話し、手術の日付についても「確認しないと分からない」などと、証拠となるような事実を明確に示さなかった。

 移植手術を行ったとする臨床研究に関する森口氏の論文は、草稿に列挙していた日本人共著者4人全員が関与を否定している。このうち3人が12日、記者会見し、東京医科歯科大の佐藤千史教授は、整合性の確認という役割で草稿に関与したことは認めたが、すべて電子メールでのやりとりで、「臨床研究にはタッチしていない」とした。東京大の井原茂男特任教授と大田佳宏特任助教は、細胞の遺伝子データの解析を依頼されて応じたものの、森口氏が臨床研究を行ったことは11日以降の報道で「初めて知った」という。

 さらに、杏林大の上村隆元講師は13日、毎日新聞の取材に対し森口氏とは3年以上連絡を取っていないとして、今回の研究への関与そのものを否定。「勝手に名前を使われた。非常に迷惑している」と憤っている。

 森口氏自身は医師ではなく、他の4人が臨床研究への関与を否定しているため、共著者の中には、「心臓に注射をした」とする研究を実際に行うことができた人はいないことになる。当初、森口氏が手術を行ったと主張していたハーバード大系列のマサチューセッツ総合病院や、森口氏が所属し「倫理委員会の暫定承認を得た」とするハーバード大でも、これまでに協力者は見つかっていない。森口氏の主張は根幹部分が破綻しているうえ、論文草稿には虚偽が含まれることも明確になった。

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