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2012年10月15日 (月)

蓮池薫さん:「子供が自立 心に整理」

毎日新聞 2012年10月15日 12時12分(最終更新 10月15日 12時34分)

蓮池薫さん=新潟県柏崎市内のホテルで2012年10月14日、小出洋平撮影

蓮池薫さん=新潟県柏崎市内のホテルで2012年10月14日、小出洋平撮影

 北朝鮮による拉致被害者で、02年に帰国した新潟県柏崎市の蓮池薫さん(55)が14日、同市のホテルで毎日新聞の単独インタビューに応じた。妻祐木子(ゆきこ)さん(56)と帰国を果たして15日で丸10年。蓮池さんは「子供も自立し、ようやく心の整理もついた。今後は拉致を経験した人間として、拉致問題の全面解決に向けた力になりたい」と決意を語った。

 02年10月15日、24年ぶりに日本の土を踏んだ蓮池さん夫妻が気がかりだったのは、北朝鮮に残してきた2人の子供のことだった。両国政府間の交渉で、子供が帰国したのは1年7カ月後の04年5月だった。「朝鮮人として育った2人が日本でやっていけるのかが最大の懸念だった」と蓮池さん。その2人も自立し、「日本に残ったことが子供にとっても正しかったと確信できるようになった」と振り返る。

 一方、まだ帰国できない拉致被害者のことも心配で、北朝鮮で知り得た日本人の安否などを政府に伝えてきた。「横田めぐみさん(行方不明時13歳)の姿を94年まで見た」との蓮池さんの証言がきっかけになり、北朝鮮が当初「93年3月」とした死亡時期を「94年4月」と訂正したこともあった。

 蓮池さんは北朝鮮側が「死亡」を通告した、めぐみさんを含む拉致被害者8人の調査結果について「いずれもでたらめ」と証言する。「詳細は言えないが、めぐみさん以外にも、死亡したとされる根拠がずさんなものがある」

 今年8月に日朝政府間協議が4年ぶりに再開された。この間、政治家などが個別に北朝鮮側との接触を試みてきたが、蓮池さんは「個別の交渉には限界がある。完全解決への道は政府間交渉でしか切り開けない」と言う。政府が認定した17人以外で拉致された疑いが指摘されている「特定失踪者」についても「政府が積極的に調査し、すべての人が帰国するまで譲歩があってはならない」と訴えた。

 10年間進展がなかった拉致問題の解決に被害者の一人として貢献したいと、蓮池さんは、拉致から帰国までの24年をつづった手記「拉致と決断」(新潮社、17日発売)をまとめた。蓮池さんは「私の実体験をつづることで今も北朝鮮に残る拉致被害者がどのような生活を送っているか知ってほしい。改めて日本国内の世論を高め、北朝鮮に対しても『安易な解決は許されない』というメッセージを送りたい」と話した。【和田浩幸】

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