« 橋下市長:朝日新聞の取材拒否…週刊誌連載記事に反発 | トップページ | 「西は橋下、東は石原でやったら」…平沼氏提案 »

2012年10月17日 (水)

ベネズエラ:中国マネーで米国に対抗

毎日新聞 2012年10月16日 22時11分(最終更新 10月17日 00時09分)

「チノ(中国人)」と拍手し、歓声をあげる国営ベネズエラ石油の従業員=ベネズエラ北部のプエルトラクルスで、國枝すみれ撮影

「チノ(中国人)」と拍手し、歓声をあげる国営ベネズエラ石油の従業員=ベネズエラ北部のプエルトラクルスで、國枝すみれ撮影

ベネズエラ北部・プエルトラクルスの位置

ベネズエラ北部・プエルトラクルスの位置

中国とベネズエラの合弁会社シノベンサの施設=ベネズエラ北部のプエルトラクルスで、國枝すみれ撮影

中国とベネズエラの合弁会社シノベンサの施設=ベネズエラ北部のプエルトラクルスで、國枝すみれ撮影

 「チーノ、チーノ(中国人、中国人)!」

 歓声が上がった。中南米最大の産油国ベネズエラ北部、アンソアテギ州プエルトラクルス。中国とベネズエラの合弁石油会社シノベンサの石油施設に、両国の旗が並ぶ。叫びの主は合弁相手・国営ベネズエラ石油(PDVSA)の従業員ら。日本の記者を「友好国」中国からの来訪者と取り違えたのだ。

 中南米有数の強硬反米左派ベネズエラ。7日の選挙で4選を決めたウゴ・チャベス大統領(58)は、反米社会主義政策を賄うため中国マネー確保に走る。

 世界最大の確認埋蔵量を誇る原油を担保に中国政府から得た資金は600億ドル(約4兆7250億円)。国内総生産の約2割だ。チャベス氏はこの金を貧困層向け無料住宅の建設などに注ぎ込み権力基盤を固める。「中国との関係が切れれば、農業、住宅建設、軍事技術まですべて止まる」とテレビで語ったほど、両国関係は深化した。

 昨年12月には33カ国が参加して創設された「中南米カリブ海諸国共同体」の議長に就任。中南米を「裏庭」と見なす米国に対抗する構えを見せる。

 中国との同一歩調は中東問題でも目立つ。欧米が支援する反体制派と内戦中のシリアのアサド政権には戦車に使えるディーゼル油を供給。チャベス氏は9日、当選後初めての記者会見で「内戦は外圧で作られた」と断言。アサド政権に理解を示す中国に寄り添った。

    ◇    

 オイルマネーをてこに米国との対決姿勢を深め、国内外で「ばらまき」政策を続けるベネズエラ。その危うい現状を報告する。【プエルトラクルス(ベネズエラ北部)で國枝すみれ】

◇対中関係強化に懸念も

 今月7日の選挙でウゴ・チャベス大統領(58)が勝利し、来年1月から4期目、20年の長期政権となるベネズエラ。反米左翼の「21世紀の社会主義」政策が当面維持され、資金源として重視する中国との接近も続く見込みだ。しかし、前のめりの対中関係強化には批判もあり、内政・外交の原動力である原油生産も頭打ちで、政策を貫徹できるか懸念も強まっている。

 ベネズエラの輸出収入の95%は石油で、年900億ドル(約7兆1000億円)に及ぶ。チャベス氏はこの資金や原油を中南米・カリブ地域を中心にばらまいてきた。対外経済援助は05〜11年で40カ国以上、総額約820億ドル(約6兆4700億円)に上る。

続く

http://mainichi.jp/select/news/20121017k0000m030108000c2.html

|

« 橋下市長:朝日新聞の取材拒否…週刊誌連載記事に反発 | トップページ | 「西は橋下、東は石原でやったら」…平沼氏提案 »

海外ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベネズエラ:中国マネーで米国に対抗:

« 橋下市長:朝日新聞の取材拒否…週刊誌連載記事に反発 | トップページ | 「西は橋下、東は石原でやったら」…平沼氏提案 »