サイバー版真珠湾攻撃は起こりうる…米国防長官
【ワシントン=白川義和】パネッタ米国防長官は11日、ニューヨークでサイバー攻撃に関する講演を行った。
人命被害や物理的破壊をもたらし、国家を機能停止状態に陥れる「サイバー版真珠湾攻撃」が起こりうるとして、官民協力による防衛態勢の強化を訴えた。
長官は「攻撃してくる国家や過激派は、列車を脱線させたり、大都市の水道を汚染したり、送電網を遮断したりすることができる」とし、こうしたサイバー攻撃に通常兵器による攻撃を組み合わせた「最も破壊的なシナリオ」を警告した。
甚大な破壊や米国人の犠牲をもたらすサイバー攻撃が差し迫っていると探知した場合、「大統領の命令で国家防衛の行動を取る選択肢を持つ必要がある」とも述べ、先制攻撃の可能性にも言及した。
ロシアと中国はサイバー能力を高め、イランもサイバー空間の利用を図っていると指摘。長官が先に訪中した際、サイバー空間での「判断ミス」を防ぐため、互いに透明性を高める必要性を強調したという。
(2012年10月12日19時41分 読売新聞)
| 固定リンク
「米国」カテゴリの記事
- トランプ大統領ばい菌恐怖症(2017.02.05)
- アメリカ難民受け入れ停止について(2017.01.29)
- 世界の雑記帳:オバマ大統領、禁煙の理由は「妻が怖かったから」(2013.09.25)
- 米上院:尖閣は安保条約の適用範囲…修正条項を採択(2012.12.01)
- NY株:大幅上昇…雇用情勢の改善に期待(2012.11.02)
コメント