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2012年10月17日 (水)

台風12号:世界遺産「持ち腐れ」 大峯奥駈道続く5カ所、まだ通行止め 生活道優先で復旧に5年も

毎日新聞 2012年09月02日 大阪朝刊

昨年の台風12号による土砂崩れで、今も通行止めになっている林道(中央)=奈良県天川村坪内で2012年8月31日、本社ヘリから幾島健太郎撮影

昨年の台風12号による土砂崩れで、今も通行止めになっている林道(中央)=奈良県天川村坪内で2012年8月31日、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 昨年9月の台風12号被害で、奈良県の吉野山から和歌山県の熊野本宮大社までを結ぶ世界遺産「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」につながる道が、少なくとも5カ所で通行止めのままだ。奥駈道に入る道は他にもあるが、5カ所は途中での入下山が可能な世界遺産巡りの重要なルートになっている。登山愛好家団体は「これからは紅葉が美しい季節。貴重な遺産に多くの人が接せられるよう、早く復旧してほしい」と訴えている。

 大峯奥駈道は、熊野古道とともに04年に世界遺産指定された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つで、全長は奈良県8市町村と和歌山県2市にまたがって約80キロある。

 台風12号で奥駈道に大きな被害はなかったが、奥駈道に続く5カ所で林道などが通行止めのままだ。予算が限られる中、国道や県道などの生活道路の復旧が優先されたためだ。

 5カ所の一つ、奈良県川上村では、山の崩落で林道「高原洞川線」が約100メートル流失。復旧工事は4月に着工したが、終了までに約5年かかる見込みだ。同県天川村の林道「殿野坪内線」では、長さ約100メートルが土砂で埋没。工事は8月中旬に始まり、来年3月に復旧する予定だ。

 同村産業建設課は「台風から着工まで約1年かかった。復興はこれからだ」という。工費はそれぞれ約1億4500万円と約2億4000万円で、国と県も負担する。5カ所のうち2カ所は、予算事情などで工事のめどが立っていない。

 復旧遅れの原因は予算だけではない。同県下北山村では、村道「池郷線」が約57メートルにわたって崩落した。しかし村道の山林斜面が、伐採や開発が制限される保安林に指定されているため、工事には指定解除が必要になる。着工は、解除の許可が出るとみられる秋以降になりそうだ。

続く

http://mainichi.jp/feature/news/20120902ddn041040009000c2.html

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