高校野球:夢に向かって、大谷覚悟のメジャー挑戦
毎日新聞 2012年10月21日 21時39分(最終更新 10月21日 22時31分)
高校球界屈指の右腕が自らの思いを貫いた。21日、夢を追い求め、米球界を目指すことを表明した岩手・花巻東の大谷翔平投手。日本では前例のない選択だけに困難が予想され、帰国後3年間の復帰制限というリスクもあるが、「覚悟して行かないといけない」と自覚は十分。新たな道を切り開く挑戦が始まる。
「早い段階であっち(米国)に行きたかった」。直接、大リーグを目指す理由を大谷はこう説明した。プロ野球に進んだ場合、海外フリーエージェント(FA)権の獲得は早くても9年かかる。花巻東の佐々木洋監督によると、大谷には早く渡米して、長い選手寿命の中で活躍したい考えがあるという。
95年に野茂英雄が大リーガーとなって以降、日本選手が次々とメジャー入りし、大リーグは日本人にとってなじみの深いものとなった。佐々木監督は「(直接)メジャーを目指す子供たちが出てくる」と指摘。大谷も、松坂大輔(レッドソックス)らの活躍に刺激され、大リーグを夢見るようになった。
言葉や文化の違いなどから大谷を思いやり、国内球団を勧める周囲の声に悩んだが、大リーグへの強い思いは変わらなかった。異国の地で激しい競争を勝ち抜き、マイナーからはい上がるのは容易ではない。それでも、09年に同じように日米どちらの球界に進むか揺れ、涙ながらにメジャー断念を表明した花巻東の先輩、菊池雄星投手(西武)とは対照的に、大谷の表情は明るかった。
「できるだけ早く(メジャーに)上がれるように頑張りたい」。大リーグのマウンドに立つ夢に向かって突き進む。【立松敏幸】
高校野球:「両親ら説得」大谷投手メジャー挑戦
http://mainichi.jp/sports/news/20121022k0000m050079000c.html
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