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2012年10月18日 (木)

尼崎連続変死:「一家分断され地獄」高松で美代子被告

毎日新聞 2012年10月18日 02時30分(最終更新 10月18日 02時59分)

角田美代子被告が住んでいたマンション(右)=兵庫県尼崎市で、本社ヘリから小関勉撮影

角田美代子被告が住んでいたマンション(右)=兵庫県尼崎市で、本社ヘリから小関勉撮影

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、1人の遺体が埋められているとされる高松市の民家。住んでいた家族は、昨年11月のドラム缶詰め遺体事件で起訴された角田美代子被告(64)とのトラブルを機に離散に追い込まれた。集団で居座られ、金を払わないと、顔が腫れ上がるまで殴られた。親族は「地獄だった」と証言した。【鈴木理之、広沢まゆみ】

 親族らによると、家族は、3人の遺体が見つかった尼崎市の民家の女性(87)=図(1)=の長女=図(2)=の嫁ぎ先。長女と夫=図(3)=は1988年、夫の父が所有していた高松市内の土地約450平方メートルに木造2階建て住宅を新築した。

 夫は保険代理業を営み、自治会長を務めるなど、近所から人望もあった。2人の娘も明るく育った。夕方、自宅から娘らの奏でるピアノの音が漏れて、周囲には幸せな家族に映っていた。

 暗転は約10年前。美代子被告から女性の長男の元妻の子(38)=図(4)=を預けられたが、「素行が悪くて手に負えない」と尼崎に帰したことでトラブルになった。

 美代子被告は「責任を放棄した。金を払え」とすごみ、間もなく、美代子被告らしい女と男数人が家に押しかけて居座った。

 知人が自宅を訪れると、障子がぼろぼろに破れ、顔にあざができた長女は「何もない」と繰り返した。夫の顔が腫れ上がっていたこともあった。長女と夫は親族や友人に「金をくれ」「金を貸してくれ」と懇願した。

 近所の住民は、居座る男たちが、やせ細った長女と夫を庭に立たせ、ホースで水をかける場面を目撃した。

 一方、美代子被告は、娘の一人の角田瑠衣被告(27)をかわいがり、「後継者にする」とも漏らした。ある親族は、夫が瑠衣被告から顔を腫れあがるまで殴られるのを見せられた。美代子被告とみられる女は「金を持ってこないと、こうなる」と吐き捨てるように言った。親族は「女らに一家を分断されて操られた。地獄だった」と話す。

 美代子被告は夫の親族に「長女の家系と縁を切るために金を用意しろ」と要求した。親族は田んぼを売るなどして計約1700万円を出し合った。結局、夫婦は離婚し、長女は昨年、病死した。

尼崎連続変死事件を巡る相関図

尼崎連続変死事件を巡る相関図

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