20年東京五輪:実施競技残り1枠、レスリングに決定
毎日新聞 2013年09月09日 00時41分(最終更新 09月09日 02時12分)
【ブエノスアイレス藤野智成】国際オリンピック委員会(IOC)の総会第2日が8日、当地で開かれ、東京での開催が決まった2020年五輪の実施競技の残り1枠にレスリングを決定した。これに伴い、レスリングは24年五輪でも実施される。
総会では、理事会が「中核競技」として選んだロンドン五輪で実施の25競技を投票で一括で承認。その後、野球・ソフトボール、スカッシュ、レスリングの順でプレゼンテーションが行われ、投票でレスリングの存続が決まった。レスリングは過半数の49票を獲得。野球・ソフトボールは24票、スカッシュが22票だった。レスリングは今年2月のIOC理事会で中核競技から除外されたが、米国、ロシア、イラン、日本など強豪国が連携して存続活動を展開。ルール変更なども行って残留を訴えていた。
08年北京五輪以来の復帰を目指した野球とソフトボールは、今年4月に組織を統合する形で「世界野球ソフトボール連盟」を創設。野球の試合を7回制にする提案を行い、一つの競技として復活を目指したが、米大リーグの選手派遣の見通しが立たず、支持を得られなかった。欧州で人気があるスカッシュはエンターテインメント性や世界での広がりをアピールしたが、初の五輪競技入りはならなかった。
20年東京五輪では、中核25競技と16年リオデジャネイロ五輪から採用されるゴルフと7人制ラグビーにレスリングを加えた28競技が実施される。
全日本野球協会・八田英二会長 IOCの要求に沿った懸命の努力にもかかわらず、3度目の(五輪復帰への)挑戦が不成功に終わり大変残念。引き続き五輪復帰に向けた闘いを続ける。
日本ソフトボール協会・徳田寛会長 大変残念。次の機会にはなんとしても五輪に復帰できるよう、日本国内だけでなくアジア、世界のソフトボールの更なる普及発展に向け努力したい。
日本スカッシュ協会・笠原一也会長 期待は非常に高かっただけに、多くの人々が落胆していると思う。だが日本で知名度が低かったスカッシュに関心を持ってもらう機会が持てたことはうれしい。
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