汚染水警報解除し注入
東京電力が、福島第一原発で処理水を保管しているほとんどのタンクで、ほぼ満水になり送水ポンプが自動停止した後も、警報を解除してさらに水を入れ続けるという、危うい運用をしていたことが分かった。あふれる寸前にもう一度警報が出るが、この際はポンプは自動停止しない設定にしていた。
汚染されたタンク周辺
一般的な液体とは大きく異なり、処理水には超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれている。海に放出すれば魚介類を汚染するほか、周辺の土壌も汚染し、作業員らは土の除去作業を迫られている。厳重な管理が不可欠な水だ。
福島第一では、日々400トンもの汚染された冷却水の処理に追われ、タンクはぎりぎりの状態が続いている。東電は、最初の警報が出る96%の水位でタンクへの注入をやめると貯蔵が間に合わないため、手動でポンプを動かし、2度目の警報が鳴る水位99%の直前まで水を入れていた。
地震などで水面が揺れれば、天板の点検口からあふれ出る恐れがある水位だ。原子力規制委員会が限度とみている水位95%程度が限界とみている。
もう一つの問題は、東電はあふれる一歩手前の2度目の警報が出ても、ポンプが自動停止しない設定にしていた点。東電に取材しても、なぜこんな設定にしていたのか理由ははっきりしない。2度目の警報に即座に対応しないと、今回のようにタンク上部からの水漏れにつながる。こうした運用は、昨年春頃から続いていたとみられる。東電もこの危うさには気づいていたという。
問題点
1.作業標準および作業手引書が作成されてあるのか?作成してあるなら作業員の教育を周知徹底させること。私も電気関係の変成器タンクに携わった経験から、注水(私は絶縁油)には一番気を使う場面である。ポンプを自動停止に設定していなかったことは初歩的な間違いで許されることでない。
2.タンクに汚染水を95%が限度とみられていたのに99%直前まで入れていたことに疑問を感じる。これから夏場にかけて温度が上昇することから内部の汚染水は膨張し、内圧が上がる。タンクは内圧に耐える構造か。内圧により、溶接部分に亀裂が生じないのか?
3.タンクを管理する東電首脳部は何れ海に放出するので、現場の安全衛生教育に熱意が無かった可能性ある。責任者は現場への責任転嫁は慎め。
ウォーキング日記 3月の目標 775.000歩「1日25.000歩(20.0km)」 3月6日 走法ラン&ウォーク 20.964歩「16.8km」 3月トータル205.102歩「164.1km」 達成率 136.7% 札幌は時々猛吹雪。3月に入り殆どが真冬日である。 雪は降っていないが地吹雪が凄い
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