男シリーズ

2013年4月15日 (月)

鉄工場へ研修に出された男・・・56

男は現場担当であった。作業は工事関係の職場である。作業は2トンクラスのトランス据え付け工事が主な仕事である。今まで工場内で気楽な作業をしていたが、これからはそんな訳にはいかない。

現場に出ると、いろいろな資格が必要になる。玉掛け、移動式クレーン、フォークリフト、アーク溶接、ガス溶接、他にもあるが、とりわけこの5点を取得することにした。ちなみに、電験3種と有機溶剤主任の資格は取得していた。

男は、部長から呼び出された。内容はA鉄工場へ6か月間の研修であった。この会社は北海道電力へ納入する、操作盤関係を受注し制作していた。場所は旭川である。

男は左遷されたような気分になり元気がなかった。帰り際部長から電話が入り、帰りに付き合えと言う。

会社から離れた居酒屋であった。居酒屋なら会社の前にもあるのだ!部長は今回男が選ばれた理由を話し出した。ようするに、誰も行きたいと言う人がいなかったので男を推薦したと言うことである。有難迷惑である。部長は今回の研修は会社として重くみている。当社はこれから伸びる部門は工事関係である。などと、煽てたが男は元気が出る訳がない。

男は、旭川にいた。鉄工場の朝は早い、8時には始業時間である。男は愚痴一つ言わず。技術取得に励んだ。と、言っても講習で貰える資格が殆どなのだ。

6か月が過ぎた。男は工事現場にいた。肩書は現場代理人である。何か偉くなったような錯覚にとらわれていた。現場では下請け業者を使っていた。

1年が過ぎた頃男は逞しく日焼けし、体も一回り大きくなっていた。この年になって身長は伸びるわけがなく、横に大きくなっただけである。

ウォーキング日記
4月の目標 850.000歩「1日28.833歩(24.1km)」
4月14日 走法 ラン&ウォーク 39.500歩(31.6km)
4月トータル4443.641(354.9km)

達成率 111.8%

今回は新川河口へ32キロのラン&ウォークでした。内容は近いうちにブログアップする予定。

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2013年4月13日 (土)

サバイバル研修の男・・・55

ある日、常務から特別管理職5人が呼び出された。

話しの内容は、君たちは○月○日~○月○日まで特別研修をおこなうので、仕事の引き継ぎを部下とやるようにと言っていなくなった。

ぽか~んとして何が何だかキツネに騙されたような気持。早速部長のところへ行き研修内容を聞いたが、後で分かるというものでした。

事前研修ではコンパスの使い方があった。コンパスと言っても製図を書くものでなく磁器コンパス、方向を決めるヤツ。これで漸く上層部の考えていることが見えてきた。当日はカメラや携帯電話、食料の携帯を禁止された。持っていけるものは持病の薬と水筒、筆記用具ぐらい。

側で体格のいい見たことのない男が座っていたが、初めて紹介された。来週から当社に入社する自衛隊の方でした。この人が隊長、部下は会社の方針から置き去られた30代のへなちょこ社員4人。会社内では我々の方が階級は上であるはず。

研修期間中は隊長に全権を委ねるので、隊長の命令は絶対であることの説明があった。

研修目的は

心身を鍛え、厳しい競争社会勝ち抜くこと。初心に戻り生物の生きる原理を追及することにある。たしかこのような内容?

どう考えても、草や葉っぱ、虫を食って、厳しい競争社会に勝つとは思えない。体力がつきて死んでしまうのがせきのやま。

一日目

その日はどんより曇が垂れ込み、今にも雨が降りそうな空模様。ヘリは山頂の平らな部分に着陸した。5人の男共は初めて見る景色に戸惑いながら、その頂に立っていた。そこには事前に運び込まれたテントやリユックサック、名札、医薬品、塩、寝袋、ライター等が置いてあった。他は何もない。食料がないのだ!隊長に聞いたら、研修中は自給自足とのこと。まだ、ピンとこない。

荷物は一人あたり20kgになる。

隊長は直ぐ行く方向を磁石で確認していた。今日から3泊4日のサバイバル研修なのだ。

ここで、隊長から今日1日のスケジュールが発表された。そのスケジュールは簡単だった。目標地点まで20km道なき道を野山を越え、川を渡り、途中で夕食や朝食のエサを調達しながらの行軍。まるっきり敗残兵。

心配なのは、私は何でも食えるがぼっちゃん育ちが何人かいることだ。それに、このような思い荷物は背負ったことはないはず。

最初の心配が現実になったのは、歩いて10分。荷の重さに耐えられないという。隊長は帰りたければ帰れという。この隊長には温情が足りないと思ったが、そんなことを考える余裕は次第に薄くなってきた。なにしろ、全身が汗びっしょ、それに蚊の大群に襲われた。隊長はスプレーや塗り薬の殺虫剤を配ったが、焼け石に水。鼻の中まで入ってくる。

ようやく、平地で休憩となった。30分の休憩が済んだところで、山菜や食べれる昆虫やヘビを捕まえることに。昆虫はバッタ類やカエル、セミ。ヘビを見つけたら隊長に知らせること。毒ヘビもいることから、捕獲は隊長がやることになったが、ヘビの捕獲に関しては隊長より男が上手、隊長の仲間入りをした。

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サバイバル研修の男・・・55

この男シリーズは若い頃の話しである。

ある日、常務から特別管理職5人が呼び出された。

話しの内容は、君たちは○月○日~○月○日まで特別研修をおこなうので、仕事の引き継ぎを部下とやるようにと言っていなくなった。

ぽか~んとして何が何だかキツネに騙されたような気持。早速部長のところへ行き研修内容を聞いたが、後で分かるというものでした。

事前研修ではコンパスの使い方があった。コンパスと言っても製図を書くものでなく磁器コンパス、方向を決めるヤツ。これで漸く上層部の考えていることが見えてきた。当日はカメラや携帯電話、食料の携帯を禁止された。持っていけるものは持病の薬と水筒、筆記用具ぐらい。

隣に体格のいい見たことのない男が座っていたが、初めて紹介された。来週から当社に入社する自衛隊の方でした。この人が隊長、部下は会社の方針から置き去られた30代のへなちょこ社員4人。会社内では我々の方が階級は上であるはず。

研修期間中は隊長に全権を委ねるので、隊長の命令は絶対であることの説明があった。

研修目的は

心身を鍛え、厳しい競争社会勝ち抜くこと。初心に戻り生物の生きる原理を追及することにある。たしかこのような内容?

どう考えても、草や葉っぱ、虫を食って、厳しい競争社会に勝つとは思えない。体力がつきて死んでしまうのが関の山。

一日目

その日はどんより曇が垂れ込み、今にも雨が降りそうな空模様。ヘリは山頂の平らな部分に着陸した。5人の男共は初めて見る景色に戸惑いながら、その頂に立っていた。そこには事前に運び込まれたテントやリユックサック、名札、医薬品、塩、寝袋、ライター等が置いてあった。他は何もない。食料がないのだ!隊長に聞いたら、研修中は自給自足とのこと。まだ、ピンとこない。

荷物は一人あたり20kgになる。

隊長は直ぐ行く方向を磁石で確認していた。今日から3泊4日のサバイバル研修なのだ。

ここで、隊長から今日1日のスケジュールが発表された。そのスケジュールは簡単だった。目標地点まで20km道なき道を野山を越え、川を渡り、途中で夕食や朝食のエサを調達しながらの行軍。まるっきり敗残兵。

心配なのは、私は何でも食えるがぼっちゃん育ちが何人かいることだ。それに、このような思い荷物は背負ったことはないはず。

最初の心配が現実になったのは、歩いて10分。荷の重さに耐えられないという。隊長は帰りたければ帰れという。この隊長には温情が足りないと思ったが、そんなことを考える余裕は次第に薄くなってきた。なにしろ、全身が汗びっしょ、それに蚊の大群に襲われた。隊長はスプレーや塗り薬の殺虫剤を配ったが、焼け石に水。鼻の中まで入ってくる。

ようやく、平地で休憩となった。30分の休憩が済んだところで、山菜や食べれる昆虫やヘビを捕まえることに。昆虫やバッタ類、カエル、セミ。ヘビを見つけたら隊長に知らせること。毒ヘビもいることから、捕獲は隊長がやることになったが、ヘビの捕獲に関しては隊長より男が上手、隊長の仲間入りをした。

続きは未定

ウォーキング日記
4月の目標 850.000歩「1日28.833歩(24.1km)」
4月12日 走法 ラン&ウォーク 29.502歩(23.6km)
4月トータル366.516(293.2km)

達成率 107.8%

今日は寒の戻りで真冬を思わせる寒さ、張り切って外に出たものの、寒さに嫌な予感がした。その予感は1kmで現実に、寒気がし体が怠い。若しかして風邪?家に戻り防寒着に着替え再度ランにトライ。ダメだ!走れない。今日は重要な会議を控えていることから休めない。既に5キロ地点に来ていた。残り8キロ、気力勝負。若干遅刻したが会議には余裕あり(笑)。

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2013年2月 8日 (金)

ヘビの祟りにあった男・・・37

「ヘビの祟りにあった男・・・37」「競馬場でダービー新聞を売る男・・・45」この記事は投稿したと思っていたのだが、投稿した経歴はなかったことから、2回に分けて投稿します。

雪を忘れ、夏に戻ります。

山菜採りや釣りなどで農道を通ることが多い。農道はいろんな虫たちの通行路でもある。話は数十年前に遡るが、農道で2回ヘビを轢き殺すようなことがあった。実際死んだかどうかは確認していない。バックミラーで覗いたところ2回ともヘビはヨロヨロと農道を横切って行った。

轢いた時は、前方に棒のような物が目に入ったが、まさかヘビとは思わなかった。しかし、数メートレ手前でヘビと分かったが、ゴロンとハンドルに妙な感触があった。

その農道は年に数回通るが、それから不思議なことが起きるようになった。ヘビを轢いた場所で2回、タイヤがパンクしたのだ。普通、こんなことは絶対ありえないことである。その場でタイヤ交換をし、タイヤに釘が刺さっていないか、確認したが、見当たらなかった。ガソリンスタンドで修理を頼みパンクの原因を調べてもらったが、釘などは刺さっておらず。しかしチューブ(チューブレスタイヤが普及していなかった)には小さな穴が開いていた。

2回とも同じ場所でヘビを轢き、同じ場所で2回パンク。ヘビの祟りと言うしか説明がつかない。以後その農道は通ることはない。

その夜は寝付けの悪い夜であった。深夜夢と知りながら、うなされ起きることはできなかった。胸が圧迫され息苦しい思いをしてようやく現実にかえった。

体はびっしょり汗をかいていた。不思議なことにいつの間にか部屋の電気は明々と点いていた。

ウォーキング日記

2月の目標 700.000歩「1日25.000歩(20km)」
2月7日 走法 ラン&ウォーク 32.362歩(25.9キロ)
2月トータル193.854歩(155.1キロ)

7日は全国的に荒れ模様の天気。札幌も例外でないが、先日程ではなかった。出勤時はそれ程荒れていなかったことから。10kmコースから外れ、若干距離を伸ばした。

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2013年1月20日 (日)

酔っ払い運転する男その2・・・54

1年前に酔っ払い運転で検問に引っかかったことがあった。

その日も晩秋の寒い夜であった。男は会社前の居酒屋で飲み、運転は諦め車内で少し休みタクシーで帰る積りでいた。車は勿論路上駐車、寒いことからヒーターを入れ仮眠をとっていた。

窓をコンコン叩く音に気付き外をみたところ、そこには2人のお巡りさんがいた。とっさに、エンジンをかけただけでも運転行為になる筈。ヤバイと思った。

お巡りさん:窓を開けろという。

男は窓をにした。

お巡りさん:何をしているんですか?

男:迷った挙句、本当のことを話した。アルコールを飲んだので酔いを覚ましてから帰るつもりです。

お巡りさん:酩酊運転は絶対ダメだよ。しっかり休んでから帰るように。と言ってお咎め無。

男はこんなこともあるのかと思いつつ、車を置いて帰った。確か、酔っ払い運転になる筈だが・・・違うのかな?

その後、二度とアルコールを飲んだらハンドルを握らない。

 ウォーキング日記

1月の目標 713.000歩(1日23.000歩)

1月19日 走法 ラン&ウォーク 13.210歩(10.6キロ)

1月トータル499.871歩(399.9キロ)

 

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2013年1月18日 (金)

お見合いした男・・・53

男は何度かお見合いをしたことがある。この頃、男は生活が乱れていた嫁を貰ったら落ち着くだろうと、心配した上司や麻雀仲間が紹介して下さったのだ。

1人目は、上司から、食堂の娘さんはどうかと、打診してきた。その頃男は3食その食堂で飯を食っていた。経営者は在日北朝鮮人でなかなか良い人であった。娘さんはほっそりとした上背があり、美人タイプであることからファンも多いことは知っていた。

男と同じように朝飯(営業前)を食う常連は、他に1人いた。コヤツは、食堂前に味の素がありそこの営業マン。年齢は男と同じくらい。営業マンだけあって口が達者で男は好きになれないタイプ。

見合いと言っても毎日顔を合わせている訳ですから、変な気持ちですが上司はお前みたいなフラフラしているヤツが言うとまとまるものも纏まらないと言う。上司に全てを任せた。上司は何度か親父と話をしたが、あっさり断られた。理由は味の素の社員から一足早く話があり纏まった所だと言う。これは、いい訳であって、振られたのだ!

2人目は、麻雀仲間(大工さん)、宮の森の地主でマンションを持っているおばさんがいて、その娘さんと見合いをしないかと話がきた。何!地主でマンション持っているって!男は喜び勇んで!やるやる、オレ絶対やるといき込んで返事をした。それからお見合いの日取りは決まり、とあるレストランとなった。男は朝から落ち着きはなくソワソワし、背広に着替えてそのレストランへ向かった。

席に誘われ、この目を疑った。そこには100キロはあろうかと思われるデブがいた。まてよ、これは違う、デブはおばさんでこれから綺麗に着飾った娘さんが現れる筈と思いつつ、出番をまっていたが、現実はそんな甘いもんではない。自己紹介が始まり。デブがしゃべり出した。こら!しゃべるなと言いたかったが、我慢した。

大工のヤツが何を思ったのか、2人で何処へ行って話でもしてきたらと、最悪なシナリオ。

男は、忙しいようですから、その内にと言葉を濁した。デブはなんと私は別に忙しくないと言う。男は腹の中でそんなの分かっていると毒づいたが、聞こえる筈もなく、デブの運転で宮森ジャンプ台へ。当然話題が弾むわけでなく、デブは無口なんですねと気を使う。お前の体を見ただけで不愉快になるんだとも言えず無口を通した。

夜、返事することになった。大工のヤツは先方は乗り気だという。こっちはあんな体に乗りたくないと返事をした(笑)。大工はそうだよな、あれは凄いよなという。凄いものをもってくるなと話したところ。先方も手を打ってきた。この話はダメでもマンションを格安で入っても良いと言う。これが思わぬ方向へむかった!が書きたくない(笑)。

3人目は、長年のお付き合いがある通産省(現在の経済産業省)に勤めている方からの紹介、相手は夕張鉄道のガイドさん。お見合いの場所は忘れてしまったが、ガイドさんだけあって話題は豊富だし、中々な美人。早速男はのめり込んだ。お互いの感触がよかったのか、お付き合いが始まった。実家は夕張市であることから先方の家へお邪魔させてもらった。お父さんは中学の先生だと言う。先生は嫌いだが、感じのいいお父さんで先方もこの結婚には乗り気であった。彼女とは数回のデートを重ねたところで、状況が悪い方向に、相手からお断りの電話が紹介者に入ったのだ。

バレタのだ!実はこの時、付き合っていた女性がいた。彼女は紹介者と同じく、通産省へ勤務の女性。紹介者はこの事実は知らなかった。怒られたことは言うまでもない。何故なら、その女性は紹介者の上司の親戚。この頃から、アイツはろくでないヤツと評判になった。後に男の仲人をしてくださった方は、この上司なのだ!当社へ天下りし男の上司になってしまった。最悪なケースである。この時の言い草が面白い。俺は絶対あのろくでなしの仲人はしないと問題になった経緯がある。

他にまだお見合いはあったが、これ以上ボロを出す訳にはいかない(笑)。

ウォーキング日記

1月の目標 713.000歩(1日23.000歩)

1月17日 走法 ラン&ウォーク 13.711歩(11.0キロ)

1月トータル469.031歩(375.2キロ)

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2013年1月17日 (木)

ホステス・キワコ・・・52

あれは、男が結婚する数年前の出来事であった。仕事が終わると、地下鉄に乗り真駒内へ向かっていた。そこには小さな飲食街があり、そこのスナックにキワコがいた。キワコは21歳になっていた。

男がキワコと初めて会ったのはススキノの飲食街のスナックである。キワコはアルコールはそれ程飲むタイプではないが、店内にお客が少ないといつも男の相手をしていた。キワコはそれほど美人タイプではないが、目が大きく身長は158センチ位でデブと言う程でもないがぽっちゃりしていた。男はキワコを見ているだけでも心の安らぎを覚えた。

そんなキワコが突然男の前から姿を消した。ママに聞いても知らないと言う。それから数ヶ月が過ぎた。店のホステスに聞いたところ真駒内の小さなスナックにいるらしいという情報をつかんだ。真駒内の飲食街については全然知らないことから、昼間に行って調べてみたところ、こじんまりした飲食街があった。

スナックの数もそれ程多くない、小さなスナックが多いけれど、なんとか見つけることができそうである。男はそれから毎日真駒内へ通った。3日目にそれらしい店があることを知ることができた。

その店に入ったのは22時を過ぎていた。薄暗い店内には4,5人の客がいてカウンターの中にキワコがいた。男とすぐに目が合った。キワコはビックリし、どうして分かったの?と言う。男は隅のカウンターに座った。

その内客は帰り、男1人となった。キワコは泣きながら男の前から消えたことを詫びた。消えた理由を話そうとしたら、男は口を遮った。理由は聞きたくない。今こうして会えたのだから、それで良いじゃないか。俺を嫌いか、嫌いならすぐに帰るけど。

男とキワコはススキノのスナック勤務時代に深い関係になっていた。5年後に一緒になる約束していた。何故5年後とキワコは不信な顔で聞いた。その頃は、収入が安定する年齢であることから経済面の話しをしたことを覚えている。キワコは共稼ぎをすれば良いじゃないかと言うが、男は妥協しなかった。

それから、キワコとは時間を見付けては旅行をした。幸せな時であった。でも、別離は予想もしない展開でやってきた。キワコは子宮ガンに侵されていた。ガンはキワコの体を貪り、日増すに弱って行くのがわかった。キワコは会いたくないと言う。こんな痩せ細った体を見せたくないと言う。男は毎日病院へ通った。母親は男の姿を見てはいつも涙していた。

キワコが帰らぬ人となって数か月過ぎた頃、お墓参りに行った。その墓は小さな小山の斜面にあった。男は花と果物、ジュースを供えた。

ウォーキング日記

1月の目標 713.000歩(1日23.000歩)

1月16日 走法 ラン&ウォーク 28.114歩(22.5キロ)

1月トータル455.260歩(364.2キロ)

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2013年1月15日 (火)

酔っ払い運転する男その1・・・51

似たような事件が3件あった。1件目は先日の免許不携帯、2件目は今回の記事、3件目は今回の続編になるがやっぱし酔っ払い事件。

その日は、いつものように会社前の居酒屋で夕食を食べていた。男には連れがいた。悪友と呼ばれたいたが、男は親友と思っていた。

その頃は、高級住宅街宮の森のマンション住まいである。身分に似合わない桁外れの生活であった。これには臭い訳があったのだ!

夕食の後、よせば良いのにビールを飲みだした。そこには4時間位いて、10時頃悪友と別れ、駐車場にいた。迷ったあげく運転席にいた。帰宅途中に2か所の交番がある。1ケ所は会社近くで中小路を走れば大丈夫。2か所目は宮の森交番である。ここは遠回(円山動物園)りすると大丈夫と判断し。キーを差し込んだ。秋の寒い日である。ヒーターを入れ、窓を少し開けて運転。

1か所目の交番は無事通過、円山公園に差掛ったところで、オシッコタイム。勿論路上駐車。そこへパトカーが来たがそのまま市内へむかって行った。一瞬ヒヤッとしたが、動物園を抜けて宮の森交番の反対側に向かった。その時である。いきなり林の中からお巡りさんが現れたのだ!しかも2人。

車内はヒーターを入れていたことから、アルコールの臭いはプンプンと漂っていたはず。男はしっかり観念した。開けた窓からお巡りさんが首を突っ込んできた。懐中電灯で車内を照らして何かを捜す仕草をして。

お巡りさん:どちらへ行くんですかと聞いてきた。

なんか、おかしい

男:家に帰るところです。

お巡りさん:住所はどちらですか?

男:住所を教えた。

お巡りさん:申し訳ありませんが、トランクを見せてもらえませんか?

男:どうぞ!と言ってトランクを開けた。

男は喋るとアルコールの臭いが漂うことを気にし、余計なことは喋らない。

お巡りさんは、トランク内をごそごそやっていたが、どうもお手数掛けました気を付けて帰ってください。と言う。

男は観念していたが、こんなこともあるのかと思い、今後絶対アルコールを飲んだら運転しないと心に誓った。でも、1年後また検問にあったのだ。

ウォーキング日記

1月の目標 713.000歩(1日23.000歩)

1月14日 走法 ラン&ウォーク 25.021歩(20.0キロ)

1月トータル401.929歩(321.5キロ)

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2012年11月29日 (木)

悪魔と同居時代する男・・・50

男はアパート暮らすをしていた時期が6年間あった。この時期の食事3食は全て食堂。ここの親父は在日朝鮮人で料理の腕は抜群、男のような客は数人いた。

問題なのは、数人の客の中に我が社の悪魔のような男もいたのだ!悪魔も男と同じアパートで3階に住んでいた。悪魔は会社やアパートでも評判良くなかった。

アパートは違法建築の技術を集めたようなボロ屋。トイレは1階にしかなく、汚さは中国の公衆便所並みといわれていた。スリッパで入る奴は誰もいない、皆外靴である。ここまではこれで良いのだが、悪魔はウンコ以外は自室で行う。勿論部屋にトイレなどある筈がない。

ポロアパートの悲しさでモルタールと板の隙間があって、その隙間にオシッコを流し込むのだ!オシッコは勿論壁を伝わって下に落ちて行くが音はしない。

しかし、天気の良い日はムッとオシッコの悪臭が漂ってくるが、トイレがご覧の通りですから、彼の行為を知るはずもなかった。が、男は知っていた。何度も注意したがせせら笑っていた。

男は間もなくこのボロアパートを出た。何を血迷ったか宮の森の高級住宅街にある賃貸マンションに入ったのだ!

それから、何日か過ぎた頃、悪魔は既に会社を首になっていた。

それから更に月日は流れ、台所には会社を首になった悪魔が朝ごはんの支度をしていた。行くところがないことから置いてやっているが、一緒に生活してみて中々いいヤツで男の言うことは何でも聞いた。ただ一つ気に食わないことは女を連れ込むことである。男が帰宅する頃、女はいないが、匂いでわかる。

一度顔を見たことはあるが、男と趣味は180度異なる。ある時悪魔の父親が来た。ご迷惑をかけて申し訳ないと言って辞退したのだが封筒を置いて行った。勿論悪魔を連れて帰った。

封筒には思いもしなかった、大金が入っていた。男は良いことはやるもんだと思いつつススキノ(飲食街)へ向かった。

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2012年11月19日 (月)

麻雀に狂った男・・・49

競馬新聞、ダービーニュースのバイトをしていた頃、麻雀狂でもあった。勤めていた会社の就業時間は8時半~17時。

仕事で毎日顔を出す会社(役所関係)があり、そこは4時半で仕事終了。当直室は麻雀のたまり場になっていた。着替え後、すぐ2卓くらい毎日誰かが麻雀していた。私はそこのカモであった(笑)。お昼にはすでにメンバーは決まっていた。もちろん私もメンバーの一員。お客さん相手の麻雀ですから会社も大目にみてくれていた。

後に所長が当社へ天下りし、私の上司となっり、仲人をやる羽目になった。がこれには一悶着あった。理由はお前みたいなろくでなしの仲人はやらないと言い出したのだ(笑)。この上司は口は悪いが物分りがいい人でもあった。

麻雀は1000点50円の賭けマージャンで1か月の負債は1万円位。返済はボーナス払い。この会社の連中は皆、麻雀は上手くプロ並みであった。

私には別の麻雀仲間もいた。この連中は会社の飲み仲間で、溜まり場は私の部屋(何故か貧乏人が宮の森高級住宅街のマンション)。卓は2卓いつも出しっぱなし。鍵をかけていなかったこともあり、誰か必ず居た。金曜日から雀荘のようでした。

ここで私は、お師匠さんと呼ばれていた。このメンバーでは群を抜いていたのだ。ここで、プロに負けていた負債を稼ぎまくっていた。

会社には麻雀クラブがあり毎月定期大会を開き、6か月のトータルで総合優勝を決めていた。2回連続総合優勝をすると大きなカップを貰えたが、私は2回目の総合優勝へ向けて大手をかけたが、優勝をあきらめ棄権をしたことがあった。重役連中への媚びが酷くなってきたからである。このメンバーには社長以外の重役も入っていたのです。

私にとって大きな大会は日本生命の大会であった。参加人数は1500人位で優勝は250ccのバイクであった。その他も豪華な賞品である。

3回戦勝負、2回戦終わったところで15位くらいにつけていた。最終戦はトップくらすの星の潰しあい。東戦終わったところで、あわよくばビックスリーにはいれるような点数差。最終ラウンドは奇跡が起きるのではないかと思う、大きな手が回ってきた。大三元である。今でもはっきり覚えている。すでに手中には白3枚と中3枚があり発も1枚あった。

情報が刻々と入ってきて、私が4万点プラスするとトップ。ここは無理しなくてもトイトイでも4万点は超す。そこで弱気になり、トイトイに作戦変更。ところがトイトイもあがれず試合終了。試合終了後の検討会で私が変更しなければ大三元上がれた。弱気が勝負の分かれ目でした。

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