大津いじめ自殺:口止め署名で、市が遺族に謝罪へ
毎日新聞 2012年11月02日 22時07分(最終更新 11月03日 00時22分)
大津市の市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、いじめに関するアンケート結果を学校から受け取る際、口止めの「確約書」に署名させられ、精神的苦痛を受けたとして、男子生徒の父親(47)が市に100万円の損害賠償を求めた訴訟で、市が2日、「賠償責任は争わない」として違法性を認める答弁書を大津地裁に提出したことが分かった。
6日の第1回口頭弁論を前に、市は答弁書で「遺族の自殺の原因を知りたいという痛切な心情に対する配慮に欠けた」「深くおわびし、真摯(しんし)に反省する」「賠償責任は争わず、損害額については、裁判所の適正な判断に従う」と述べている。
訴状によると、父親は昨年10月、全校アンケートを受け取った際、「外部に漏らさない」とする口止めの確約書に署名させられた。これにより、同級生らへの事実確認ができなくなったとしている。
越直美市長は2日、取材に対し「『遺族の知る権利』が真相解明に必要不可欠と認識し、情報開示に努める。他自治体でもそういう方向で話が進めばと思う」と話した。【村瀬優子、千葉紀和】
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